水都大阪の楽しみ方~ピクニックのすすめ~ 忽那裕樹氏WS取材レポート


講師の忽那裕樹氏


「ピクニック」、この言葉を聞いてどんなイメージが連想されるだろうか。
今回のワークショップの講師を務める忽那裕樹氏は、そんなピクニックを通して屋外空間を使いこなし、人と人とのコミュニティを展開させていくプロである。

そんな忽那氏による今回のワークショップの一番の目玉は、何といっても「実際にピクニックをしながらやろう」という点にある。
会場にはポータブルローン(持ち運び用の芝生)と大きなラグが敷かれ、その光景は室内ながらもピクニックそのもの。会場入りした参加者は、その光景に若干の戸惑いを感じながらも、これから始まることに期待に胸を膨らませている様子だ。

まずは忽那氏の方から、自身の手掛けるプロジェクトや海外におけるピクニックの様子などの紹介。様々な国内外におけるピクニックの事例を目の当たりに、参加者のピクニックに対する考え方もだいぶ広がってきた模様。


会場までもピクニック空間にしてしまうこだわり!


では、いよいよ今回集まった参加者による、新しいピクニックの提案だ。
提案する際のポイントは何か一つ、ストーリーやテーマなどを持たせること。
あとは「当たり外れがあっても面白い」という忽那氏の言葉をもとに、単純に各々が「やりたい」と思った提案を次々に出し合う。

10分が経過する頃には、かなりの量のアイデアが出された。
夜空を眺めながら行う「夜空ピクニック」や、オフィス街の公園で違う会社同士の人が集う「ランチピクニック」などなど…。
それぞれが提案した内容に寄せる思いを共有することで、参加者同士の距離が近付き、会場に一体感が生まれる。

たくさんのアイデアに忽那氏も思わず身を乗り出す

忽那氏曰く、日頃あまり使われていないような場所をピクニックによって開放し、自らが使いこなすことで、その場所に対する見え方も変わり、新たな魅力の再発見にも繋がるという。

水都大阪フェス2011では“かんじるプロジェクト”だけでなく、イベント全体のコーディネートやプロモーションを務める忽那氏が、水辺でのピクニックをどのように提案し、大阪の魅力を発信していくのか、今後の活動に注目が寄せられる。




【忽那裕樹氏プロフィール】
ランドスケープデザイナー。E-DESIGN代表。景観デザインをはじめ、建築・インテリアデザイン・まちづくりを手掛ける。ウェブマガジンOSOTO編集長。NPOパブリックスタイル研究所理事長。著書「都市環境デザインの仕事」(学芸出版・共著)他。




文/けーた
記録/ニイサン・けーた、写真/りえ・しおりん、つぶやき/じゅん

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