水都大阪フェス2011の運営全体のアドバイザーであり、今回水都大阪の歴史に関するWSをして下さった嘉名先生に、WS後、水都大阪へ対する想いを語っていただきました。
Q.大阪ならではの水辺の使い方、今後の水都のあり方についていかがお考えですか?
大阪の水都の特徴は、普通の人の普通の生活が水辺と一体となっていることです。
昔は市場のある水辺に買い物へ出かけていましたが、現代ではそれは難しいでしょう。
その代わりに、船の上で友人と会食をするなど、“ 普段やっている ことを水辺で出来るようになる ”と、身近な水辺を生活の中で表現できるようになると考えています。
Q.水都大阪フェス2011が一つのイベントではなく、実施後も継続していくためのポイントがあれば教えてください。
今年の水都大阪フェス2011は“ ターニングポイント ”であると考えています。
今年の水都大阪フェス2011は“ ターニングポイント ”であると考えています。
今までの水都大阪の取組みは、どちらかと言うと行政と経済界が中心となり、ハード整備やライトアップを中心に行ってきました。しかし、水都大阪が広く周知されているとは言い難く、関係 者と市民との間に意識の差があります。その溝をいかに埋めていくか、あるいは、水都大阪の一連の取組みは「誰かがやっている」のではなく、「自分たちがやりたいことを水辺空間で出来るんだ」と気づいてもらえることがポイントであると考えています。
今日紹介したバトルボートやヨガは、前年の水都大阪で公募されたもので、関係者協議を通じて水辺の規制の緩和等を行ったことで、それぞれ活動が実現している例です。このように、自らの活動を水辺で行う機会は開かれているということ が広く浸透し、水辺が身近になると理想ですね。
Q.今日参加者の方から挙げられたアイデアの中で気になるものはありましたか?
「水の回廊を一周周遊できるようにしよう」というのは分かりやすくてよいですね。
他には「水辺に近づきたいけれど近づき方が分からない」という意見が多かったのが印象的でした。「気軽にゴロンとできる場所が欲しい」という声も多かったようですね。そ んな“ 憩える場所 ”があるだけで水辺はずっと身近になります。是非実現したいですね!
他には「水辺に近づきたいけれど近づき方が分からない」という意見が多かったのが印象的でした。「気軽にゴロンとできる場所が欲しい」という声も多かったようですね。そ
嘉名先生、取材に応じて下さりありがとうございました! |
【嘉名光一先生プロフィール】
大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻准教授。博士(工学)、一級建築士、技術士(都市及び地方計画)。水辺の都市再生デザイン、都市計画に取り組む。主な著書に「生活景―身近な景観価値の発見とまちづくり」(共著、学芸出版社)「創造都市と社会包摂 文化多様性・市民知・まちづくり」(共著、水曜社)など。
http://www.urban.eng.osaka-cu.ac.jp/groups/plan/
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文/しおりん
インタビュー/けーた、写真/りえ、記録/しおりん
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