冷静と情熱を併せ持つstudio-L期待の大型新人!?コミュニティの力で大阪に良い影響をもたらしたい!!

水都大阪フェスに関わるスタッフさんをご紹介。ベストポジションにさっと移動し、構図を決め、パシャリ。その動きには一切の迷いがない。無駄のない動きでレポーター養成講座の模様を次々とカメラにおさめてくださっているstudio-L、高山健太郎(29)さんにお話を伺った。


インタビュー中も
大事そうにカメラを抱えていた
 写真を撮っている印象が強く、レポーターの皆さんの中には、高山さんを「カメラマン」だと思っている方もいるのではないだろうか?なんと高山さん、カメラは全くの初心者だそう。手に馴染んでいるかに見えるあの一眼レフも、最近になって購入したものというから驚く。
 「雰囲気だけでもプロのカメラマンを真似しようと思って」
 そう話すようにカメラの構え方などはいつもバシッと決まっている。でも、肝心の写真はといえば、「ちょっと撮っては確認して、『あぁダメだなぁ』とよく思います」と納得のいくものはなかなか撮れていないご様子。だが、レポーター養成講座最終回の打ち上げでは、その場の空気を映す素敵な一枚を撮られている。
それがこの写真。
大阪中之島港園内のバラ園にある期間限定ビアガーデン”R”にて。
(撮影/高山さん)


熱き想いを胸に帰阪
 
 お話を伺うとさらに驚きの事実が判明。
 「まだ1ヵ月と1週間。しかもインターンなんですよ」
 あの安定感と貫禄のある立ち居振る舞いから、てっきりメンバーの中核をなす方かと思いきや、インターンとしてstudio-Lへ入ったのは6月末だそう。それまでは瀬戸内海の島々(直島、豊島など)でアート関連のお仕事をされていたようだが、まちづくりなど「人と人とを結ぶ」取組みを学びに、生まれ育った大阪に帰ってきたとのこと。
 「studio-Lではこの水都以外にも、9つのプロジェクトに携わっています。プロジェクトの下調べをしたり、最近では企画書のタタキみたいなものを作らせて頂けるようになりました」
 プロジェクトを主導することはないようだが、「プロジェクトの運営が計画通りに進行できるようにサポートに徹しています」と語るその瞳からは、誠実に取り組む高山さんの熱意を感じた。


活気づく雰囲気と和らぐ表情
イベント当日も良い表情の写真をたくさん撮りたい!!
真剣な表情に熱意を感じる

 
先週、最終回を迎えたレポーター養成講座。7月下旬から急ピッチで進められたチームビルディングではあるが、その結束は回を追うごとに強力なものに。ファインダーに映るレポーターたちの表情にも著しい変化が見られたようだ。
 「初回は皆さん緊張されていましたし、山崎さんのパワーに圧倒されていたと思うんです。でも、今は皆さんのパワーの方が強いんじゃないでしょうか。各々、スキルを磨き、全員のパワーがかたまってきてますよね。固かった雰囲気や皆さんの表情も和らいできてますし。イベント当日も良い表情の写真をたくさん撮りたいですね」
 

「水都大阪フェス2011」に感じる可能性
レポーターを温かく見守る

持続的なつながりで大阪の「まちづくり」


 「水都大阪フェス2011」でもサポート役としてイベント運営を支えている高山さん。レポーター養成講座で写真を撮影するほか、NPOへのヒアリングを行ったり、サポーターの説明会を実施したりと、日々、奔走しているそう。
 2年前の「水都大阪2009」では、市民の1人として会場に足を運んだそうだが、「大きなアヒルや美術家のヤノベケンジさんが制作した火を噴くラッキードラゴンなど、目を引く作品はあったものの、人と人とのつながりや、その後、街にどう影響を与えたかをあまり感じられなかった」とそれほど好感は持てなかったよう。
 事実、「水都大阪2009」ではつながり作りに失敗している。これを機に結成されたチームが終了後もまちづくりに関わっていくなど、持続的な展開が期待されていたが、各チームが霧散してしまうなど、イベントが単発で終わってしまい、当初の思惑から大きく外れる結果となったのだ。
 しかし、今回は自身が関わっているということもあってか、「水都大阪フェス2011」には大きな期待を寄せているという。
 「人と人とが真剣に話し合ったり、『一緒に何かやろうぜ!』みたいなポジティブな雰囲気を醸成できているように思います。それがどこまで広がっていくのか、どこまで他の人に伝わるのか楽しみです。もしかしたら、まぁ単純に比較はできないですが、前回のヤノベケンジさんの作品よりも、ずっと大阪の街に良い影響を与えることが出来るんじゃないか、と非常に可能性を感じています。水都大阪をきっかけに生まれたつながりや、そこで得たスキルを持続的に大阪のまちづくりに生かしていくことが出来れば良いですよね」
 終始、言葉を選びながらも、熱く芯の通った想いを語ってくれた高山さん。状況を冷静に分析しているクールな半面、「まちをよくしたい」、そんな情熱を胸にいつも抱えている。誠実に、一生懸命、物事に取り組むその姿勢には人を惹きつける魅力がある。コミュニティデザイナーとして全国各地から引き合いの絶えないstudio-L代表の山崎亮さん、彼の下で学ぶ高山さんの全国を股にかけた今後の活躍が期待される。
インタビューの最後に素敵な笑顔を見せてくれた


【EDITOR'S COMMENT】
●話す言葉の一つひとつに高山さんの謙虚であたたかな人柄が感じられた。ときおり見せる、照れた笑顔と優しい眼差しも魅力的。もっと話を聞いてみたくなったインタビューだった。(みかりん/インタビュアー)

●何事にも紳士的に取り組む姿勢にとても好感がもてました。今後ともよろしくお願いします!(えいちゃん/インタビュアー)
●自分自身の事を語る謙虚な雰囲気とは違い、仕事についてお話される時の力強い口調と目力が印象的でした。短い時間でしたがブレない信念をお持ちなのが伝わってきました。(ニイさん/記録)

●冷静に物事を分析する、その瞳の奥には熱い情熱が伺えた。アートをバックボーンに持つ高山さん、今後どんなアプローチでコミュニティづくりをしていくのだろうか。これからも注目していきたい。(さっとん/写真撮影・本文)


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