水辺あそびを支える_畠山拓也さん、西河聡さん

私たちのチームでは、水都大阪に深く関わりのあるお二人にインタビューしました。畠山拓也さんと、西河聡さんです。

インタビューに答えられる畠山拓也さん(写真左)と、西河聡さん(同右)。さわやかなお二人です。 


―お二人はどのように水都大阪に関わっているのですか。

畠山拓也さん(以下、畠山):大阪市のゆとりとみどり振興局から、水都大阪推進委員会事務局へ出向いて業務を行っています。その事務局メンバーは大阪市2名、大阪府2名、民間2名の6人体制で行政と民間が一緒になって水辺の活動を支援しています。このオープンな協力関係が大阪らしいといえます。

西河聡さん(以下、西河):事務局が最前線の動きをしているのを、市役所側から間接的にサポートしています。お互いに、必要な時に助け合う事が関係ですね。組織では動きにくい部分も、人の繋がりで協力して対応しています。

―水都大阪に関わり始めた時のお話を聞かせて下さい。

畠山:「水都大阪2009」の準備を2008年から、当時は大阪市からサポートする形で関わっています。始まりは、水都大阪2009の実施計画案を20084月の実行委員会で審議しました。しかし、その場で橋下大阪府知事から反対意見があり、1年以上もかけてつくった計画案を、大阪府の方で1ヶ月半で再検討され、橋のライトアップを盛り込んだ修正案が策定されました。この時のことは、今でも印象に残っています。

西河:これまでのスピードや効率性を重視したまちづくりだけでなく、水や緑などの資源をいかした、ゆったりとしたまちづくりが必要であるという視点で、今後のまちづくりを考えるなかで水都大阪に関わってきました。今回の「水都大阪フェス2011」も含めて水都には、まちづくりの観点から関わっているイメージです。

緊張気味の取材チームにやさしく応えてくださる畠山さんと西河さん。感謝です!

―今回の一番の魅力・見所は何ですか。

畠山:「リバリバ大阪2010」のときは、私たちがイベントを提供するかたちになっていて、市民のみなさんの力でつくり上げているという気持ちを共有できなかったんです。今年の一番の特徴は、4人のディレクターが中心となって市民の方やたくさんの人を繋げていくこと。市民のみなさんの力を結集して実施できればと思います。単にコンテンツを出してまとめるだけならイベント会社に任せたっていいんです。そうではなく、市民の方や関わってくれた人みんなが主体となりつくっていく。それが一番の魅力です。また将来的には市民の方たちによって活動が自発的に広がっていく、そんな姿をつくっていくための再スタートになればと思っています。
                        
―西河さんから見て今年の「水都大阪フェス2011」、「ここが面白いな」と思うところはなんでしょう。

西河:個々のプログラムについてはよくわかりませんが、ディレクターの方たちの中に、大阪のまちづくりを考える中でお世話になっている方々もいらっしゃいます。そういった方たちがプロデュースされているので、今後のまちづくりにもつながる取組みが展開されるだろうという期待感がありますね。
                    
―今後、水都大阪はどのようになっていって欲しいと思いますか。

畠山:水辺に施設はできつつあるのですが、そこになかなか賑わいが出てこない。市民のみなさんたちが中心となって、自分たちで賑わいをつくり出していけるようにしていきたいです。そのために「水都大阪フェス2011」を通して、市民や地域のみなさんが中心となっていけるような仕組みづくりをしていきたいです。

西河:僕も畠山さんと同じように、そういった仕組みづくりが大切だと思います。みなさんに「自分たちの水辺」と思ってもらいたい。用意されたイベントのときだけ水辺を使わせてもらうのではなく、普段から自分たちの水辺なんだと思っていただけるようにならないと、自発的な活動は広がりません。私たちはそういった環境づくりを、側面から支援していきたいと思っています。

互いに役目や立場をはっきり整理されつつ、話される姿が印象的だったお二人。ありがとうございました!

今回取材させていただいた畠山さんと西河さん。大阪だからこその緑豊かな水辺を、もっともっと積極的に活動の場にしてほしい。お二人ともそういった想いで、この「水都大阪フェス2011」が成功することを期待されています。



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[お話]


畠山 拓也

水都大阪推進委員会事務局
大阪市ゆとりとみどり振興局観光室
副参事兼担当係長

西河 聡

大阪市政策企画室 企画部
担当係長




[取材チーム]
あゆみ :記録、本文
かな  :聞き手、本文
じゅん :聞き手、校正、レイアウト
はっさん:撮影、情報収集、校正

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