「大阪の人たちってすごくつながっていきやすい方々なんじゃないかと思います。 」/山崎亮氏インタビュー


前レポートのとおり、『コミュニティデザインの方法~水都大阪編~』と題したワークショップが大盛り上がりのなか終了し、その後は会場周辺で参加者の方々にひっぱりだこだった山崎亮さん。落ち着かれてから、お話を伺ってみました。





Q1:今回のワークショップはどういった目的で行われたのですか?


今日は終日、水都大阪に関連する人たちがずっとやるということだったので、僕も水都大阪に関係するワークショップをやりたいと思いました。一つは、ここ中之島というところにもっと目を向けてもらうということ。そこで今日の課題では、中之島の魅力を皆さんで話してもらったんですね。もう一つは、そういう話し合いの仕方を皆さんに知ってもらうということ。とても盛り上がり、目的も達成できたと思います。




Q2:たとえば中之島の場合、山崎さんのなかではどういった理想像を描かれていますか?


色んな小さいチームが、普段から自分たちがやってみたかったことをどんどん実現していけるような場所。中之島でいえば、たとえば公園のなかに日替わりで色んな人たちが入ってきて、一番やりたかった活動をどんどん展開するという状況になると、理想的ではないでしょうか。いつ行っても何かをやっている誰かがいて、さらに参加する人たちが中之島を訪れるようになる。そんな状況を生み出せたら理想的ですね。



Q3:大阪の人びとのつながる力や可能性について、どのように考えられていますか?


あると思いますよ!「ボケとツッコミ」のように、そもそも話のやり方が人とつながっていこうという感じですよね、よそよそしくないというか。それをうまく補正しながら人と人とがうまくつながっていく仕組みさえあれば、大阪の人たちってすごくつながっていきやすい方々なんじゃないかと思います。もともとそういう文化なんでしょうね。





せっかく人と人とがつながるのなら、一度限りで終わるのではなく“その先へつなげたい”。
“コミュニティデザイナー”山崎亮さんへのインタビューは、そんな希望に満ちた想いと力強さを感じられた、さわやかなひとときでした。





終始にこやかな表情で答えれていた姿が印象的だった山崎さん。
講座でのキーワードだった“Yes, and”を体現されるかのように、出てくるお話は明るい将来へつながっていくことばかり。
これからの“コミュニティデザイン”へ、益々そのご活躍に注目です!





【山崎亮氏プロフィール】

studio-L 代表。京都造形芸術大学教授(空間演出デザイン学科長)。水都大阪 2011ディレクター。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。
http://www.studio-l.org/




文/じゅん
写真/りえ、記録/しおりん


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